技術コラム

コネクタについて

コネクタで起きる不具合について

コネクタとは、ワイヤーハーネスの接続部となる構成部品で、ハウジングにコンタクト(端子)を挿入したものを指します。一般的にオス側とメス側の2つの部分から構成され、それらを接続することで電気信号の伝達を可能にします。そのコネクタを構成する部品は、電気を導通させる金属部分とその周りの樹脂モールドやプラスチックなど非導電性材料を使用した部分に分けられます。

コネクターの接続形態に関しまして、

  • 電線と電線を接続するもの
  • 電線と回路基板を接続するもの
  • 回路基板と回路基板を接続するもの

上記3つに大きく分類することが出来ます。

コネクタ部品で起きる不具合について

需要拡大と品種の多様化が進むコネクタには高い品質が求められます。
そのコネクタの不良としては、メッキ不良や樹脂部分の割れ・欠けなどもありますが、各個所に絞ってどのような条件で問題が発生するのかをご紹介します。

①ハウジング

ハウジングとは、コンタクトを挿入して使用する絶縁体です。
このハウジングは直射日光に晒された場所で保管された場合には、材料劣化による破損及び変色等の問題が発生する危険性がございます。さらにハウジングを保管をする場合、ハウジングに電線が重なるような保存方法では負荷が掛かるために、ロックへたりやロック割れが生じてしまいます。加えて、持ち運びの際の衝撃・落下や梱包数や梱包方法によってハウジング同士での接触によりキズの発生もございます。

②コンタクト

コンタクトとは、コネクタをかん合させたとき電気的に接触する端子です。
このコネクタは電気と直接接触するために、異物やホコリに湿気などの水分が付着したままで、電気を流した場合には炎が発生する場合がございます。さらに梱包方法として、コンタクトに圧力をかけた梱包方法であると変形や割れが発生し挿抜問題が発生します。

コネクタの不具合を起こさないための取り組み

コネクタは保存方法を遵守した上で、品質への影響を出来る限り下げることが重要となります。
特にコネクタの保管において高温多湿条件下での保管は避け、直射日光が当たらない屋内で保管が重要となります。保管状態の目安としては、日陰で常温を5~35℃及び常湿を40~60%に調整することが重要となります。
またコネクタの挿抜角度は、センター軸から15°以内で嵌合することが重要です。こじりによる接触不具合を避けるのがその理由です。

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ワイヤーハーネスの構成部品の一つであるコネクタの不具合についてご説明いたしました。コネクタの不具合はによって、使用用途が変わりますので、それぞれの特性を把握することが重要となります。

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