ワイヤーハーネスとは、電気を伝える電線と、その電気を周辺外部に接続して伝達する端子やコネクタを組み立てた部品の集合体のことを示します。
今回は、ワイヤーハーネスの構成部品の一つであるコネクターについてご説明致します。
コネクタとは
コネクタとは、ワイヤーハーネスの接続部となる構成部品で、端子にハウジングしたものを指します。
一般的にオス側とメス側の2つの部分から構成され、それらを接続することで電気信号の伝達を可能にします。そのコネクタを構成する部品は、一般的に電気を導通させる金属部分とその周りの樹脂モールドやプラスチックなど非導電性材料を使用した部分に分けられます。
コネクターの接続形態に関しまして、
- 電線と電線を接続するもの
- 電線と回路基板を接続するもの
- 回路基板と回路基板を接続するもの
上記3つに大きく分類することが出来ます。
コネクタの規格について
コネクタの規格としては、主に大きく2つに分類されます。
- DIN41612規格
DIN規格はドイツ工業会規格であり、欧州を中心に作成した国際標準規格となります。 - MIL-C-83503規格
MIL規格は米軍規格であり、過酷な条件下での使用に耐えうる製品であることの裏付けするための耐環境性の規格となります。 - IEC61076-4-101規格
IEC規格は世界規格であり、国際電気標準会議が定めた電気および電子技術分野の国際標準規格となります。
コネクターの使用で注意すべきこと
- 挿抜回数
コネクタは繰り返し挿抜できる限界回数が有ります。電線と回路基板を接続形態では、電源系であると挿抜回数は30回程度であるのに対して、信号系であると挿抜回数は50回程度とそれぞれ違いがございます。 - コネクタの選定
コネクタは規格通りのものを選定しないと、不適切な電力と電圧を導通してしまうと大きな故障の原因となります。コネクタのサイズよりも配線のほうが細いと、コネクター内に芯線まで届かず通電しません。一方でコネクターのサイズよりも配線のほうが太いと、コネクターが閉まらず破損してしまう恐れがあります。
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ワイヤーハーネスの構成部品の一つである端子についてご説明いたしました。端子の種類によって、使用用途が変わりますので、それぞれの特性を把握することが重要となります。
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