ワイヤーハーネスを加工する工程の中ではワイヤーと端子を固定させることが必要となります。
このワイヤーと端子を固定させる方法には「圧着方式」と「圧接方式」「半田付け方式」という大きく分けて3種類の方法があります。
圧着加工と圧接加工、半田加工の違いとは?
ワイヤーハーネスの加工では、先述のように圧着方式と圧接方式、半田付け方式というような加工方法によってワイヤーと端子を固定させることが必要となります。圧着と圧接という言葉はとても似ており間違える方も多くいると思います。
そこで今回は、皆様にこちらの違いを明確にしてもらえるようにそれぞれの加工方法についてご紹介します。
圧着加工
ワイヤーハーネスの加工における圧着加工とは、電線と圧着端子を結合させることを指します。
一般的にワイヤーハーネスの加工では、ワイヤーの銅線部に端子を圧着します。
圧着とは端子と銅線部の接続部分に物理的な圧力を加え成形し、銅線と端子を密着させて電気的に接続する技術です。圧着をするためには、ワイヤー等の電線の皮をはぐ必要がありますが、電線と端子を直接繋げることができるので、接触面積が多く大電流を流すことが可能となります。
圧着は人手でおこなう手動方式と、機械により切断する自動方式があります。手動方式も自動方式も電動式や空圧式、油圧式など様々な方式の専門工具があります。また、端子の形状に合う歯形が必要です。
圧着した端子をコネクタに挿入する必要がある場合は、図面に従ってコネクタの正しい箇所に端子を挿入します。
圧接加工
ワイヤーハーネスの加工に置ける圧接加工とは電線と端子を接合することを指します。
圧接は圧接用コネクタに圧力を加え電線と電気的に接続する技術を指します。
平型ケーブルとも呼ばれる細いケーブルを複数、平面状に束ねて、帯のようにしたフラットケーブルには直接コネクタの圧接が可能です。フラットケーブル以外の多芯電線の場合は、多芯ケーブルを融着テープ上にフラットかつ等間隔に配置し加熱により固定する融着作業が必要です。
端子を圧接加工する際でも、品質技術に注意して作業を行うことで、ワイヤーハーネスの品質の維持に努めています。圧接は圧接用コネクタに圧力を加え電線と電気的に接続する技術です。フラットケーブルには直接コネクタの圧接が可能です。フラットケーブル以外の多芯電線の場合は、多芯ケーブルを融着テープ上にフラットかつ等間隔に配置し加熱により固定する融着作業が必要です。
圧接は圧着と比較し電線を剥ぐ必要がなく、容易な方法ですが、圧着と比較し接触面積が小さいため大きな電流を流すことができないといえます。
半田(はんだ)加工
圧着端子とは、ワイヤーと電気機器を接続するための部品です。
ワイヤーと端子に圧力をかけることで固定・定着させることから圧着端子と呼ばれます。
圧着端子が発明される以前は、ワイヤーと電気機器を接続する方法ははんだ付けでした。
はんだ付けは、技術力が必要になることや電気機器の種類によってははんだ付けが不可能なものがあること、さらにはやけどの危険性なども考えられます。上記の課題の解決と作業性向上の目的でワイヤーと電気機器の接続ははんだ付けに代わり圧着端子が注目を集めました。
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今回はワイヤーハーネス加工におけるワイヤーと端子を固定させる方法である圧着と圧接、半田加工の違いについてご紹介致しました。流す電流の大きさや作業性をみて圧着にするのか、圧接にするのかを選定する必要があることがお分かりいただけたかと思います。
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